初めて香港を訪れ10個の音楽賞を受賞したw-inds. 【香港3日=松本久】男性3人組ユニットw-inds.が、中国返還10周年を迎えた当地を初めて訪れ、06年香港ベストセールス大賞(日韓部門)など音楽賞10部門で表彰された。日本人アーティストで断トツの10冠は、台湾、中国、韓国で7公演を行うなどこれまでの積み重ねの成果。香港政府文化庁からも、香港音楽シーンへの功績に対し感謝状が贈られた。ボーカル橘慶太(21)は「あまり実感はないが、自分らの音楽を楽しんでくれる人がたくさんいるのは素直にうれしい」。異例の政府表彰に戸惑いながらも喜びを口にした。
前日夜には、返還10周年記念の政府主催ライブに日本代表として唯一出演。中国や台湾などの人気アーティスト21組に交じって登場するなり、約1万6000人から「ウインズゥ~」と日本語の大合唱がわき起こった。3人に近づこうと、身を乗り出すファンの勢いで柵がゆがむほどだった。ファンに加え地元メディアも大フィーバー。10台以上のテレビカメラが本来は撮影不可のバックステージまで入り込み密着取材を敢行した。メンバーも熱気には熱気で応えるしかない。「ダイガーハオ(こんにちは)」と広東語であいさつすると、4日発売の新曲「LOVE IS THE GREATEST THING」を日本に先駆けて披露する大サービス。会場からは悲鳴に近い大歓声が上がった。
ストレートに心に響くダンス系メロディーにアイドル並みのルックス。そして、日本の音楽シーンにあこがれる若者志向がミックスして、アジア圏のw-inds.人気を支えている。
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