アイスランド音楽映画『Screaming Masterpiece』が公開
北ヨーロッパ、北大西洋にある氷の大地、アイスランド共和国。ビョーク、シガー・ロス、ムームなどにより、注目を浴びるその音楽シーンに焦点を当てた、ドキュメンタリー映画が公開されます。
北緯63°~66°に位置し、国土の一部は北極圏にかかり、地表の約10%は氷河に覆われるという孤高の国アイスランド。北海道と四国を合わせた程度の国土に、30万人の人口と決して大きな国ではありませんが、こと音楽シーンにおいては世界的なアーティストを多々輩出している大国となっています。まずは予告編をご覧ください。
予告編にももちろん出てきますが、アイスランドと聞いて一番に思い浮かぶミュージシャンは先頃新作『Volta』を発表したビョークでしょう。シュガーキューブスから、ソロとなり世界的に活躍する彼女はアイスランドを代表する歌姫となりました。彼女がいなければ、アイスランドの音楽地図、ひいては現在のポップミュージックのあり方も変わっていたかもしれません。その彼女の劇中で使用されているNYでのライブ映像もご覧ください。
ビョークの次に有名なのが、ポストロック・バンドとして、まさにアイスランドの情景を思わせるような荘厳で幻想的なサウンドをならしているシガー・ロスです。彼等はアイスランド語をアルバムタイトルにするなど、母国のアイデンティティーを強く持ちながら活動しています。映画のオープニングを飾る彼等の曲もお聞きください。
映画では彼等以外にも多様なジャンルから、エレクトロニカ・ユニットのムーム、シンガーソングライター、ムーギソン、ヒップホップバンド、カラシ(現在は解散)を始め、他にも、あまり日本では知られることのないインディーのミュージシャンや、映画監督、そして司祭までが登場し、音楽大国であるアイスランドを多角的に語っています。田舎町の少年バンドがフー・ファイターズと共演する感動的な映像も収められているようです。
監督のアリ・アレクサンダー&イルギス・マグヌッソンは「ただアイスランドの現代音楽を紹介するのではなく、なぜそういった音楽が生まれたのか、その背景を見せたかった」と語り、映画は単なる音楽映画には終わらないドキュメンタリーに仕上げられています。
映画は7月7日の東京シネクイントを皮切りに全国で、順次公開。また映画に合わせて上記アーティストの曲を収録した、サントラも発売されます(以下オフィシャルサイトで試聴可能です)。この夏は、アイスランドからの風に、映画館で触れてみてはいかがでしょうか?
『Screaming Masterpiece』日本オフィシャルサイト
(予告編の日本語版もご覧になれます)
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