寄贈されたトロフィー。左がバイオリン部門、右がピアノ部門
第3回仙台国際音楽コンクールの1―3位入賞者にと、大阪在住の会社役員青山昭雄さん(80)から、記念トロフィー6本が寄贈された。青山さんは長年のクラシックファン。仙台在住の知人もボランティアを務めるなど、仙台国際が多くの市民によって支えられているのを知って感激し、寄贈を思い立ったという。
トロフィーはステンレス製で、バイオリン、ピアノの形をモチーフにしたユニークなデザイン。仙台国際の部門にちなんだ。両部門のガラコンサート(バイオリンは3日、ピアノは24日)終了後、記念パーティーで入賞者に贈呈される。
青山さんはステンレス製品の商社や、クラシック音楽関連のグッズを扱う会社を経営。音楽文化への造詣の深さから、世界的チェロ奏者ミッシャ・マイスキーの演奏用のいすを受注、制作した。一方、「国際ベートーベン・ピアノコンクール」(ドイツ)へのトロフィー寄贈といった活動も続けている。
「音楽を愛する者として、大阪から微力ながら協力できれば」と青山さん。「若い演奏家が、仙台のコンクールをきっかけに、世界のマエストロとして成長するよう心から願っている」と言う。
これまで入賞者に贈られていたのは賞金とメダルだけで、トロフィーは今回が初めて。コンクール事務局は「地域を超えた関心と支援に、とても感謝している。出場者にとっても励みになる」と喜んでいる。
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