Candy Box
買い物客でにぎわう日曜日の福岡市・天神。街の一角に流れる、優しげなキーボードのピアノ音と伸びのある女性ボーカル。男女2人のユニットが路上から発信するポップスには、街の喧(けん)騒(そう)を忘れさせる温かさがある。
結成は2005年2月。ピアノの弾き語りをしていた「はるき」こと手島晴輝(22)が、「音楽の幅を広げたい」と女性ボーカルを探して、同じ音楽スクールに通っていた「みき」こと川崎美季(21)と出会う。
ライブハウスでの演奏から始めたが、「より多くの人に自分たちの音楽を聴いてほしい」とストリートへ。路上での出会いから、パーティーや祭りでの演奏など活動の場が広がり、友人のキャンピングカーで寝泊まりしながら熊本、鹿児島、宮崎、大分、福岡と「路上ライブツアー」に挑戦したこともある。
「自分の経験や空想、それに恋愛・青春系の小説や映画に触発されて」はるきが作る詞には、曲調と同様の優しさがある。「君が教えてくれた事、人を信じる事/君が教えてくれた事、『やさしい』という言葉」(君が教えてくれたこと)
「ジャンルにとらわれず、いろんな味の音楽をキャンディーボックスに詰めて提供したい」という思いでつけたユニット名。9月予定のライブハウスでの公演は、バックバンドとともに演奏。2人の世界に新しい味が加わりそうだ。
(荻原)
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ネット公開中の曲は「君が教えてくれたこと」
〈(1)九州以外で路上ライブをしてみたい場所(2)ストリート出身のミュージシャンといえば(3)あすから6月。雨の思い出は?〉
【みき】
(1)東京。人がすごく多い所でやりたい
(2)コブクロ
(3)路上ライブで雨の中で歌ってたら、おばちゃんが「かわいそうに」と傘を差してくれた。はるちゃんは濡れてたけど…
【はるき】
(1)東京・渋谷のハチ公前
(2)ゆず
(3)宮崎の路上ライブに向かう途中、大雨で車が立ち往生。前が見えないくらいの激しい雨でした。=写真左から
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