ヤマハは5月23日、音楽配信サービス「MySound」を、マイクロソフトのマルチメディアソフト「Windows Media Player 11(WMP11)」上で提供開始すると発表した。WMP11のオンラインストア機能を利用し、ウェブブラウザを介さず楽曲を直接検索、購入、再生できるようにする。
ヤマハは2005年12月にMySoundを提供開始。現在はJ-POP、ロックといった分野で約40万曲をそろえ、1曲またはアルバム単位で販売している。価格は1曲あたり税込99円から210円。携帯音楽プレーヤへの転送可能回数やCDへのコピー可能回数は個別に設定する。
WMPのオンラインストア機能を使った音楽配信サービスについては、国内でも旧版WMP10からレーベルゲートの「mora win」、USENの「OnGen」などが提供しているが、ヤマハは今回が初参入となる。WMP11を標準搭載するWindows Vistaユーザーなどの利用を見込む。
リッスンジャパンは、同社が運営する音楽配信サービスの決済方法として、新たに「ちょコム」を導入する。
ちょコムは、コンビニエンスストアやオンラインで購入できるNTTコミュニケーションズ(NTT Com)の電子マネーで、ポイントサイトなどで蓄積したポイントをちょコムに交換することもできる。
ちょコムが利用可能になったのは、Listen Japan、ファミ通.com ゲームミュージックダウンロード、Newtype アニメミュージックダウンロードの3サービス。ちょコムのほか、クレジットカードやWebMoney、NET CASH、Mobile Edyでの決済にも対応している。
■ 充実のラインアップ15機種を発表
auは5月22日、2007年夏モデルとしてCDMA 1X WIN端末12機種とCDMA 1X端末3機種の合計15機種を発表し、合わせてGPSを利用した新サービスなども発表した。昨年のMNP開始以来、好調ぶりが伝えられているauだが、その背景にはここ数年、着実に積み重ねてきたサービスや端末に対する市場の評価があると言われている。MNP開始直後の第1ラウンド、春商戦の第2ラウンドは、無事に勝ち抜くことができたが、今後、どのように戦っていくのかが注目される状況にある。
auは昨年秋のMNP開始商戦時に12機種、2007年春モデルとして10機種を発表したのに対し、今回はそれらを上回る15機種を発表している。数ばかりが増えているようにも受け取られそうだが、個々のラインアップを見てみると、ユーザーのニーズをくみ、うまくラインアップを構成していることがわかる。
ラインナップ全体で特徴的なのは、ワンセグ対応端末が7機種と充実していることが挙げられる。auでは一昨年に初のワンセグ対応端末として、一昨年にW33SAを発表して以降、昨年は4機種、今年の春モデルでは9機種を投入してきたが、今回はさらに7機種を投入し、通算のモデル数も21機種に達する。ワンセグ対応端末については、ソフトバンクやNTTドコモでも好調な売れ行きを示しているが、両社向けともAQUOSケータイの独り勝ちに近い状況が続いている。これに対し、au向けでは昨年のW41HやW43H、今年春商戦のW51CAといった具合いに、発売されたいくつかのモデルが入れ替わるような形で好調な売れ行きを記録している。これは他社と違い、auの端末ラインアップがほぼシーズンごとに入れ替わることも関係しているが、選択肢が豊富であることは、ユーザーにとっても魅力的なポイントだ。
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