礼拝堂を模した会場で開かれたバロックコンサート=軽井沢町
軽井沢町のオルガニスト和田純子さんが、礼拝堂を模した音楽堂「ヴィラ・セリシア」を町内に開設し、21日から「夏のバロックコンサート」を6回の予定で始めた。「音楽家と音楽が好きな人との交流の場になればいい」と話している。
天井が10メートル余あり音響に優れた会場に約50人が訪れた。和田さんのほか、チェロに似た楽器「ヴィオラ・ダ・ガンバ」の奏者やソプラノ歌手がバッハらの約10曲を演奏した。町内の70代女性は「素晴らしかった。毎回聞きたい」と話した。
東京都出身の和田さんは小学生のころからピアノに親しみ、国内の音大在学中にオルガンを始めた。その後、オーストリアのウィーン国立音楽大に留学し、都内や新潟県のホールでオルガニストなども歴任した。
国内でオルガンはホールに置かれることが多い。だが、和田さんは「本来は教会の礼拝堂に置かれるのがふさわしい」と考え、自宅の建設に合わせて音楽堂を併設。1カ月ほど前に完成した。
コンサートは8月までの毎週土曜日に開く。問い合わせはヴィラ・セリシア(電話0267・41・4075)へ。
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